
菜 葉 菜(なはな)

初主演映画「YUMENO」鎌田義孝監督(2005)で個性際立つ演技が評価され脚光を浴びる。以後、映画を中心に活躍。2010年公開の主演映画「ハッピーエンド」では米オ-ステイン映画祭で最優秀観客賞を獲得。他の主な出演作品に「夢の中へ」園子温監督、「孤高のメス」成島出監督、「片腕マシンガ-ル」井口昇監督、「ヘヴンズスト-リ-」瀬々敬久監督(ベルリン国際映画祭、国際批評家連名賞、最優秀アジア映画賞)など多数がある。
オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/nahana/
一十三十一(ひとみとい)

札幌出身。幼少時代よりスパイシーな家族とともに世界諸国を旅して廻る。2002年「煙色の恋人達」でデビュー。"媚薬系"とも評されるエアリーでコケティッシュなヴォーカルで独自のポップスを展開。2007年にはディスニーアニメ「リロイ&スティッチ」のエンディングテーマを歌う。クラブミュージックや民族楽器とのコラボレーションなどジャンルや国境を超え、ボーダレスに活動中。客演多数。ライブパフォーマンスにも高い評価を得ている。今秋、オリジナルアルバムをリリース予定。
オフィシャルサイト:http://www.hitomitoi.jp/
大杉 漣(おおすぎ れん)

1951年9月27日、徳島県小松島市生まれ。1973~1988年の解散まで劇団転形劇場に所属。78年高橋伴明監督作品で映画デビュー。北野武監督『ソナチネ』で注目を集め、SABU監督『ポストマンブルース』でおおさか映画祭助演男優賞、崔洋一監督『犬、走る DOG RACE』、北野武監督『HANA-BI』等の演技でキネマ旬報、ブルーリボン賞、日本アカデミー賞など数々の助演男優賞を受賞。出演映画は300本を超え、最新作は『一枚のハガキ』『ツレがうつになりまして。』『スマグラー』『FLY!~平凡なキセキ~』ほかテレビ、ナレーション、CM、音楽など幅広く活動。本作では百合子の夫で古代ペルシア語研究者の荒木茂を熱く演じる。
オフィシャルブログ:http://zaccoe.exblog.jp/
吉行 和子(よしゆき かずこ)

東京都出身。女子学院高等学校在学中に劇団民藝付属水品研究所に入所。1955年に『アンネの日記』のアンネ・フランク役でデビュー。その後多くの舞台、映画、テレビドラマに出演すると同時に、エッセイスト、俳人としても活躍。父は作家の吉行エイスケ、母は美容師の吉行あぐり。兄は作家の吉行淳之介。妹は詩人の吉行理恵。『第七官界彷徨~尾崎翠を探して』『百合祭』『こほろぎ嬢』と、浜野佐知監督一般作品の全てに出演。浜野映画にはなくてはならない存在である。本作では百合子の母、中條葭江を演じる。
洞口 依子(どうぐち よりこ)

東京都出身。1985年黒沢清監督『ドレミファ娘の血は騒ぐ』で映画主演デビュ-。以降、伊丹十三監督の『タンポポ』『あげまん』ほか多くの映画、テレビドラマに出演。2007年には自らの子宮頸がん体験を綴った『子宮会議』(小学館)を発表。ウクレレバンド「パイティティ」での活動など、多彩な才能を見せている。本作では、百合子の先輩にあたる女性作家で、百合子と芳子を結びつけたキューピッド役でもある野上弥生子を好演。
麻生 花帆(あそう かほ)

東京都出身。東京芸術大大学院音楽研究科博士課程修了(邦楽囃子専攻)。同大在学中に優れた学生に贈られる安宅賞を受賞し、三味線音楽系では初の邦楽博士号を取得。囃子では藤舎呂船(とうしゃ・ろせん)に師事し「藤舎花帆」の名で、日本舞踊では松本幸四郎に師事し「松本幸妃(まつもと・こうひ)」の名で活動している。本作では芳子の元恋人で京都の芸妓であった北村セイを演じる。セイが劇中で唄う「鬢のほつれ」は圧巻。
オフィシャルサイト:http://www.kaho.jp/
大方 斐紗子(おおかた ひさこ)

福島県出身。福島女子高等学校卒。劇団俳優座付属養成所出身。浜野佐知監督作品には『百合祭』『こほろぎ嬢』に続いて三度目の出演となる。演技だけではなく歌唱力にも定評があり、数々の舞台やミュージカルで活躍している。12役をひとり芝居で演じた舞台『ウィンド・ミル・ベイビー』、ミュージカル主演作『ハロルド&モード』のほか、シャンソン・コンサート『エディット・ピアフに捧ぐ』など、現在も精力的な活動を行っている。本作では、百合子が小説を書くために滞在した福島、開成山に住む祖母、中條 運を演じ、やわらかくも味のあるお国言葉を披露した。
平野 忠彦(ひらの ただひこ)

東京芸術大学卒業。同大学専攻科終了。同大専攻科在学中『フィガロの結婚』のフィガロ役でデビュー。日本を代表する声楽家の一人。国立音楽大学教授、東京藝術大学名誉教授、現在聖徳大学客員教授。1970年、ザルツブルグ音楽祭特別賞、76年、ウィンナーワールドオペラ大賞ほか賞歴多数。その活動はオペラに留まらず、舞台、映画、ドラマと幅広い活躍を見せている。本作では百合子の父で、日本を代表する建築家でもあった中條精一郎役を演じる。
製作 | 株式会社旦々舎 |
---|---|
監督 | 浜野佐知 |
原作 | 沢部ひとみ「百合子、ダスヴィダーニヤ」 宮本百合子「伸子」「二つの庭」 |
脚本 | 山﨑邦紀 |
音楽 | 吉岡しげ美 |
撮影 | 小山田勝治 |
---|---|
照明 | 守利賢一 |
美術 | 奥津徹夫 |
編集 | 金子尚樹 |